『いまさら流体力学 (パリティブックス)』
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ISBN-13 9784621039649
雨粒の波紋、野球の変化球、雲の動き、海流など、身のまわりの現象はすべて流体力学と言っても過言ではない.知れば知るほど複雑で面白い、流体のふるまい.膨大な流体力学の体系から様々な現象を取り上げ、流れのからくりを説く. 新装版のほうの解説
目次
1 流れを表す
墨流し
ミクロ
ぬりつぶして見る
縮まない流
流れの可視化
渦?
渦度場
二種類の回転運動
2 渦は長生き
いろいろな渦
流体要素の変形
渦は不生不滅
凍結運動
渦管の伸張と渦度強化
水を張る問題
正解?
エネルギー保存則
ベルヌーイの定理
ピトー管
ペンチュリー管
トリチェリの定理
水はあふれなかった
一定流速で流出させる
4 カルマンの渦
互い違いの渦
渦列の安定性
渦がつくる音
剝離
中を見ないで
洗面器と小舟
角速度vectorに勾配があるので、同じ回転速度で中身が回らず、小舟と洗面器との速度変化にラグが生じる 粘性力
小舟の回転
なま玉子の中で
粘性流体の運動
レイノルズ数
レイノルズの相似法則
6 どっちへ曲がる
ひねくれ玉
物体にはたらく力
完全流体の及ぼす力
翼周りの流れ
球の抵抗の不思議な変化
p.84 図8
近づくか離れるか
円柱間をこじ開けようとする流体力と、外側を流れて抑え込もうとする流体力との大小関係で、近づいたり離れたりする
船が引き合う
抵抗の小さな形
速い流れはまだわかっていない
7 台風は左巻き
地球の流れ
コリオリ力
台風はCoriolis力が卓越
竜巻は慣性力が卓越
たらいの水をかき回すと、中心にチリや砂が集まる
不思議な柱
等速剛体回転している流体中で物体をゆっくり引きずると、物体周囲だけでなく物体上部の領域も、流体が避けて通るようになる 流れが深さ方向に変化しないということ
回転流体は二次元が好き
たらいの底で
境界層
台風はどちら
9 形を変えない波
水の波
海岸の波
浅い水の波
波の湾曲
海岸の中心は深く、端は浅いので、必然的に湾曲部が速くなり、結果波が湾曲する
深い水の波
有限の深さの水の波
水深と波長が極端に異なることがなく、近似できない場合
振幅の大きな波
波の高いところは水深が深くなったとみなせるので、その部分がほかより速く進む(有限振幅効果) 一方波が高く突っ立って尖った部分は、波長が短くなったとみなせるので、ほかより遅くなり突っ立ちが弱くなる(分散効果) ソリトンの分裂
10 船がつくる波
面白い波の形
波の伝わる速度
11 パターンが変わる
どっちを選ぶ?
流れの安定性
二つの円筒の間の流れ
流れパターンの変化
12 乱れに隠れた構造
隠し文字
流れの二態
乱流さまざま
乱流の普遍法則
乱流中の組織構造
組織構造のはたらき
あとがき